共通テストの成績開示と、二次試験と合格発表までのこと

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1月に受験した共通テストの成績が届いた。

数1A、31点。数2B、45点。

他もパッとしない点数ばかり。

よくもまあ、こんな点数で大学合格できたもんだ…。

 

まったく解けなかった共テ2日目(数学・理科)が終わって試験会場から自宅に帰る途中、遮断機の下りた踏切の前に立っていた時、右側からゆっくり近づいてくる電車を見て、私は、

「ああ、線路に横たわったらあの電車の車輪が私の首を轢いて、一瞬で逝けるかな…」

と、ぼんやりだが割と本気で思っていた。

 

それから数日間は茫然自失だったものの、各予備校の合否判定が始まって、ようやく私は現実を受け入れた。

去年より判定の悪かったH大はすっぱり諦め、共テはボーダー未満のC判定ながら、いちばんよかった時の記述の結果では総合A判定の出た近所の某大学に志望を変えた。

 

とはいえ二次試験に向けての勉強は…あまり…いや、ほとんどしなかった。

しなかったというより、できなかった。

今年度で受験は最後にしようと決めたのに、どうせやっても無駄だという諦めの気持ちが大きくて、頑張る気力が湧かない自分を嫌悪し呪いながら毎日寝てばかりいた。

 

自分のために本気になれないような私だから、大学に受かるなんて夢は一生かなわないな。

受験は今回も失敗して終わり。

勉強はもうやめて、あとの人生、風俗で適当に稼いで趣味を楽しんで、行き詰ったらその時は首吊って死のう…。

私はかなり鬱屈していた。

 

二次試験の日はあっという間に来た。

直前1週間で、ようやく重すぎる腰を上げてやった勉強は、世界史だけ。

それも計画の半分しか終われなかった。

 

国語と英語の試験は、特に手ごたえもないまま終わった。

国語はいつもの現代文時間切れ。

英語は全部埋められたけど、適当極まりない和訳英訳。

やっぱり、ちゃんと勉強しておけば…。

 

しかし世界史は…拍子抜けするほど簡単な設問ばかり。

記述の練習なんかしてないのに、300字、400字の解答欄がみるみる埋まる。

これ、みんな高得点だ…。

だったら共テ悪かった私は勝ち目ない。

ああ、落ちたな。

 

…終わった。

5年間、数学を勉強したのに何の成果もあげられなかった。

ただただ時間を浪費して、無駄な努力をして、馬鹿な自分に絶望して、疲れた…本当に疲れた。

空虚な気持ちのまま、翌日は風俗の仕事に出た。

 

合格発表の日はAVの仕事だった。

出版社でインタビューを受け、それが15時頃終わって、駅で「そういや今日、合格発表だったな。どうせ落ちてるけど一応見るか…」と、スマホで大学のサイトから合格者一覧のpdfをダウンロードして見てみると、私の番号があった。

 

上に書いたように、共テ以降私は気が抜けてしまって鬱っぽくなっていたから、自分の番号を見てもすぐに喜びが湧いてこなかった。

まず見間違いを疑った。

何度も何度も番号を確認して、ようやく納得した。

受かっている…なぜだかわからないけれど、落ちたはずの試験に受かっている。

 

数学たったの3割で…あんな二次の解答で…倍率4倍の試験だったのに、どういうわけか受かってしまった。

ふふ…ふふふふ。

数学のあまりの出来の悪さに本気で死のうと思ったのに、勉強のやる気が出なくてあんなに自己嫌悪に苦しんだのに、そもそもH大は二年連続で不合格だったのに…某大学め、あっさり合格させてくれやがって。

ははは、あははは、受かったぞー!

帰りの電車に揺られつつ、複雑な気持ちながら徐々に喜びを感じることができた。

 

こんなブログ読んでいる受験生はいないだろうけど、共テ悪くても二次上手くいけば逆転できるもんなので、最後まで諦めちゃいかんよ。

あと、私から言えることは、受験は運だってこと。